サラサハタ(学名:Chromileptes altivelis)とは、スズキ目ハタ科に分類されるハタの一種。西太平洋に分布する。「老鼠斑(ロウシューバーン=ネズミハタ)」とも呼ばれている。

分類

1828年にフランスの動物学者であるアシル・ヴァランシエンヌによってSerranus altivelisとして記載され、タイプ産地はジャワ島とされた。

1839年、イギリスの博物学者であるウィリアム・スウェインソンは本種を独自の属に分類した。遺伝子解析によると本種はアカハタ属に含まれる。

分布

東シナ海・南シナ海からインド洋にかけての熱帯海域に広く分布する。礁湖や岩礁に生息し、水深2 - 40mの波の穏やかな場所を好む。

2012年、南フロリダ沖で1個体が漁獲された。

形態

体長は60cmほどで、最大70cm。体高が高く、吻が突出する。口蓋骨に歯がある。体型は楕円形で側扁する。体色は淡褐色で、体やひれ全体に暗褐色の斑点が散在する。幼魚は白く、黒斑は丸い。背鰭は10棘17-19軟条で、臀鰭は3棘10軟条。

生態

縄張りを持ち、魚や甲殻類を待ち伏せて食べる。雌性先熟の雌雄同体である。

人との関わり

稚魚は観賞魚として高価で取引され、成魚は食用魚となる。水族館で飼育されるが、成長は非常に遅い。

参考文献

関連項目

  • 海水魚
  • 魚の一覧

サラサハタ

サラサハタ(2011.06.23) WEB魚図鑑

サラサハタ(2019.09.20) WEB魚図鑑

伊豆のハタ図鑑 Izuzuki海の生き物大図鑑(笑)

サラサハタ(2010.07.23) WEB魚図鑑