ウミガラス属(ウミガラスぞく、Uria)は、鳥綱チドリ目ウミスズメ科に属する属。

分布

北大西洋、北太平洋

形態

全長43-46cm。上面は黒褐色、下面は白い羽毛で被われる。次列風切の外縁(羽縁)は白い。

嘴の色彩は黒い。後肢は短く、色彩は黒い。踵を地面につけて歩く。

卵は洋ナシ型。これにより転がっても尖った方が軸になることでその場で回転し、断崖から落ちない様になっている。夏羽では嘴の基部から咽頭部にかけての羽毛は黒いが、冬羽になると白くなる。

分類

  • Uria aalge ウミガラス Common guillemot
  • Uria lomvia ハシブトウミガラス Brünnich's guillemot

生態

海洋に生息する。群れを形成し生活する。冬季になると南へ渡る。

食性は動物食で、魚類、甲殻類、軟体動物などを食べる。

繁殖形態は卵生。断崖の平らな場所などに直接卵を産む。

人間との関係

漁業による混獲などにより生息数は減少している。

画像

関連項目

  • ウミスズメ科

参考文献

  • 安部直哉 『山渓名前図鑑 野鳥の名前』、山と渓谷社、2008年、62頁。
  • 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版、2000年、312-313頁。
  • 高野伸二 『フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版』、日本野鳥の会、2007年、60-61頁。
  • 中村登流監修 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社、1984年、62、74-76、90、175-176、214頁。
  • 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、334-335頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館、2002年、67頁。

オオハシウミガラス(検討種) 日本の野鳥識別図鑑

1902年 Naumann 中欧の鳥類の自然史 12巻 Pl.17a ウミスズメ科 オオウミガラス属 オオウミガラス 骨格 剥製写真 3枚

ハシブトウミガラス 日本の野鳥識別図鑑

【絶滅動物002】オオウミガラス ウェブヒトデ

ウミガラス属/オオハシウミガラス属(ウミガラスの種) eBird