新成生駅(しんなりうえき)は、北海道(空知支庁)雨竜郡幌加内町字新成生にかつて存在した、北海道旅客鉄道(JR北海道)深名線の駅(廃駅)である。
歴史
深名線では1955年(昭和30年)8月9日にレールバス(キハ01形)の運行が開始されたが、それに伴って多数開業した仮乗降場由来の駅の一つである。
年表
- 1955年(昭和30年)8月20日:日本国有鉄道(国鉄)深名線の新成生仮乗降場(局設定)として開業。
- ただし、『幌加内村史』では、同年9月16日工事着手、同年9月23日「完成」、としており、仮乗降場の工事完了は完成後であった可能性がある。工事費は11万円であり、村費と受益集落で負担した。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、国鉄からJR北海道に承継。同時に駅に昇格、新成生駅となる。
- 1990年(平成2年)3月10日:営業キロ設定。
- 1995年(平成7年)9月4日:深名線の全線廃止に伴い、廃駅となる。
駅名の由来
所在地名より。当地はもともと弥運内(やうんない)と呼ばれていたが、1912年(明治45年)に山形県東村山郡成生村(現・天童市)からの集団入植があり、その際に故郷の名を採って「新成生」と名付けた。
なお弥運内の名称はアイヌ語の「ヤウンナイ(ya-un-nay)」(内陸に・ある・川)に由来する。
駅構造
廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅であった。ホームは、線路の東側(名寄方面に向かって右手側)に存在した。分岐器を持たない棒線駅となっていた。
仮乗降場に出自を持つ無人駅となっており、駅舎は無かったがホーム南側に待合所を有していた。ホームは木造で有効長も短かった。深川方(南側)にホームに対し90度の角度で設置されていたスロープを有し、駅施設外に連絡していた。
利用状況
- 1992年度(平成4年度)の1日当たりの乗降客数は6人。
駅周辺
- 国道275号(空知国道)
- 北海道道72号旭川幌加内線 - 沼牛駅寄りにあった踏切を横切っていた。
- 沼牛川
- ジェイ・アール北海道バス深名線「新成生」停留所
駅跡
廃駅後、附近の道路の直進化工事が行われてすべての施設が撤去された為、2011年(平成23年)時点では全く遺構は残っていない。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道
- 深名線
- 沼牛駅 - 新成生駅 - 幌加内駅
脚注
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 特定地方交通線




