国昌寺(こくしょうじ)は、埼玉県さいたま市緑区にある曹洞宗の寺院。

歴史

戦国時代、心巌宗智によって開山された。

当寺2世住職は大雲文龍である。文龍は当寺で出家し、永平寺で修行した。また文龍は書家でもあり、後陽成天皇・後水尾天皇に書道を指南したという。当寺には文龍の書が残されている。

山門は「開かずの門」と呼ばれている。江戸時代中期のもので、欄間には左甚五郎による見沼の竜が彫られている。昔、この門に棺を担いでくぐろうとすると、竜が棺の中身(遺体)を食べてしまうことから、閉鎖したのだという。

文化財

  • 阿弥陀一尊種子板石塔婆(さいたま市指定有形文化財 昭和43年3月31日指定)
  • 國昌寺門(さいたま市指定有形文化財 昭和52年3月30日指定)

交通アクセス

  • 浦和美園駅より徒歩34分。

脚注

参考文献

  • 青木義脩、丹治健蔵 著『埼玉ふるさと散歩(浦和市・与野市)』さきたま出版会、1992年

国昌寺

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