新榎トンネル(しんえのきトンネル)は新潟県長岡市の長岡地域と栃尾地域(旧栃尾市)を結ぶ、1988年(昭和63年)に開通した国道351号のトンネル。起点は同市比礼、終点は同市麻生田。
概要
従来の長岡栃尾間の森立峠や旧道となる榎峠は、冬季閉鎖や幅員が狭く流通の大きな妨げとなっていた。これを解消するために東山連峰を2,000 mを超えるトンネルを含む11,174 mのバイパスによって障害の解消を図ろうとして計画された 。長岡市内では最も長いトンネルである。トンネル内は栃尾方面に向かって上り坂になっていて、直線になっているが、栃尾側は緩いカーブとなっている。また、栃尾側からはカーブ後、直線下り坂となるため、スピードが出やすい。これに伴うトンネル内での事故がよく多発する。 トンネルの掘削時には、周辺地域の崩壊しやすい地盤に苦しめられ12年という非常に長い年数がかかっている。このトンネルの開通により長岡栃尾間は従来50分程度かかっていたのが、20分程度になり、また冬季間でも安全な通行が可能になるなど、当時の栃尾市民にとっては長岡へ出るのが劇的なものになった。
旧道
榎峠を通る非常に幅の狭く、上り下りが激しい、ヘアピンカーブがある峠道。栃尾側よりも長岡側は勾配がきつく、比礼のトンネルを抜けた栃尾側は比較的なだらかである。峠には比礼トンネルというごく短いトンネルがあり、旧道の場合はこのトンネルのある峠の鞍部を通っているため、現道に比べるとかなり標高が高い。
歴史
- 1972年(昭和47年):新榎トンネルを含む栃尾長岡快速道路事業に着手。
- 1976年(昭和51年)8月:着工。
- 1987年(昭和62年)2月2日 : 貫通式。
- 1988年(昭和63年)8月6日:開通。
脚注
注釈
出典
参考文献
- “開通間近い新榎トンネル” (PDF). 栃尾市. pp. 2-5 (1987年10月10日). 2019年7月14日閲覧。 - 広報とちお No.370 昭和62年10月号
外部リンク
- 新潟県 長岡地域振興局 地域整備部
- 管理している主な施設:新榎トンネル - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分)
- 新榎トンネル - 栃尾観光協会 - ウェイバックマシン(2013年12月30日アーカイブ分)




