クリーム10号(クリーム10ごう)は、日本国有鉄道(国鉄)が定めた色名称の1つである。
概要
慣用色名称は「アイボリーホワイト」で、「クリーム」と称するものの赤味は少なく、かなり白やベージュに近い色である。
1964年(昭和39年)に登場した新幹線0系電車の車体外板色として初めて採用され、在来線用車両では1981年(昭和56年)の185系電車の地色として採用されている。
特急形・急行形客車や身延線色の帯などにも使用されているが、面積があまり広くない上、いずれも地色に濃い色が採用されており、相対的に明るく感じるため、「白い帯」と思われることが多い。
この他、分割民営化の前後にイメージチェンジを図るべく、各地の鉄道管理局やJR旅客会社の支社で「地域色」が考案され、在来車輛の塗装変更が行なわれたが、その際、地色としてクリーム10号が使用されるケースが多かった。
使用車両
- 0系新幹線電車(車体色。初採用)
- 200系新幹線電車(車体色)
- キハ47形・キハ147形(九州色)
- 111系電車(JR四国車)
- 115系電車(身延線用車の登場時の帯色)
- 119系電車(するがシャトル塗装車)
- クモハ123形電車(車体色)
- クモユニ143形電車(帯色・115系に同じ)
- クロ157形電車(車体色)
- 165系・169系電車(旧長野色の車体色)
- 185系電車(車体色)
- 401系・403系・415系・421系・423系電車(車体色)
- 413系電車(帯色)
- 417系電車(車体色)
- 419系電車(帯色)
- 451系・453系・455系・457系・471系・475系電車(仙台・九州地区の車体色・北陸地区の帯色)
- 713系電車(車体色)
- 715系電車(車体色)
- 717系電車(車体色)
- 12系客車(帯色。在来線車両初採用)
- 14系14形客車(帯色)
- 24系24形客車(帯色)
近似色
- 小田急ケイプアイボリー
- 小田急電鉄の通勤形車両において、1969年から採用された地色である。近似色と呼ばれる中ではかなり近い色で、グリーンマックスから発売されている鉄道模型用の塗料においても、クリーム10号の近似色に指定されている。
- 東武ジャスミンホワイト
- 東武鉄道の通勤形電車に、1985年以降採用された地色で、現在も8000系などで使用中。
- 京王アイボリー
- 京王電鉄の初代5000系以降の京王線系統の車両で採用された地色。
- 近鉄シルキーホワイト
- 近畿日本鉄道の通勤形電車の地色。1986年登場の3200系から採用。
- 阪急アイボリー
- 阪急電鉄の車両のうち、6300系や8000系列などの屋根下に施されているアイボリー塗装。現在、6000系列以降の全車両及び5000系がこの塗装を施している。
- 白3号
- 灰色9号
関連項目
- 国鉄色


